司法書士・行政書士・弁護士・税理士の違い
司法書士、行政書士、弁護士、税理士。
名前は聞いたことがあっても、それぞれ何が違うのか、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。
実際、私も「これは司法書士さんに頼む仕事ですか?」と聞かれることがあります。
法律に関係する仕事という点では似ていますが、それぞれ専門とする分野が違います。
今回は、4つの士業の違いをできるだけ分かりやすくご紹介します。
① 司法書士は「登記や法律手続き」の専門家
司法書士の代表的な仕事は、不動産登記や会社・法人の登記です。
例えば、
親から相続した不動産の名義を変更したい
住宅ローンを完済したので抵当権を抹消したい
不動産を売買・贈与したい
会社を設立したい
会社の役員を変更したい
こうした登記手続きは、司法書士の専門分野です。
そのほかにも、相続放棄や成年後見の申立てなど、裁判所に提出する書類の作成を行っています。
また、法務大臣の認定を受けた司法書士は、一定の条件のもと、140万円以下の民事事件について簡易裁判所での訴訟代理や裁判外の和解交渉などを行うこともできます。
② 行政書士は「役所への許認可申請」や各種契約書の作成などの専門家
行政書士は、官公署に提出する書類の作成や許認可申請などを専門としています。
例えば、
飲食店の営業許可を取りたい
建設業の許可を取得したい
外国人の在留資格に関する手続きをしたい
各種契約書を作成したい
このような場面で活躍する専門家です。
遺言書や遺産分割協議書の作成に関わることもあります。
ただし、不動産の相続登記など、他の法律によって業務が制限されている手続きを行政書士が行うことはできません。
③ 弁護士は「法律トラブルや紛争解決」の専門家
弁護士は、法律に関する幅広い問題を取り扱う専門家です。
例えば、
遺産分割で相続人同士が揉めている
遺留分をめぐって争いになっている
損害賠償を請求したい
離婚について相手方と交渉したい
裁判で代理人になってほしい
こうした場合には、弁護士への相談が適しています。
司法書士も一定の裁判関係業務を取り扱いますが、代理できる事件や手続きには制限があります。
特に、当事者間で争いがある相続問題では、弁護士の力が必要になる場合があります。
④ 税理士は「税金」の専門家
税理士は、税金の申告や税務相談などを専門としています。
例えば、
相続税の申告をしたい
贈与税について相談したい
確定申告を依頼したい
会社の税務申告をお願いしたい
こうした場合は税理士の出番です。
相続の手続きでも、不動産の名義変更は司法書士、相続税の申告は税理士というように、複数の専門家が関わることがあります。
相続手続きでは誰に頼めばいい?
例えば、親が亡くなり、不動産と預貯金が残されていたとします。
相続人同士で争いがなく、不動産の名義変更や預貯金の解約手続きを進めたい場合は、司法書士に相談することができます。
一方、相続税の申告が必要なら税理士への相談も必要です。
さらに、相続人同士で話し合いがまとまらず、交渉や調停が必要になれば、弁護士への依頼を検討することになります。
同じ相続でも、何に困っているかによって相談先が変わるんですね。
どこに相談したらいいか分からないときは?
実際には、最初から相談先を正確に判断するのは難しいものです。
「相続のことだから司法書士かな?」
「揉めていないけど弁護士に相談した方がいいのかな?」
「税金がかかるかどうかも分からない」
そんな疑問を持つのは、ごく自然なことだと思います。
私自身、司法書士の仕事をしていても、すべての法律問題を取り扱えるわけではありません。
ご相談の内容によっては、弁護士や税理士など、別の専門家への相談をおすすめすることもあります。
大切なのは、相談内容に合った専門家を選ぶことだと思います。
まとめ
司法書士、行政書士、弁護士、税理士。
それぞれ専門分野は違いますが、皆さんの暮らしや仕事を支える法律・手続きの専門家です。
「こんなこと、誰に相談すればいいんだろう?」
そう思ったときに、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
司法書士がどんな仕事をしているのか、もう少し詳しく知りたい方は、当事務所のホームページもご覧ください。
▶ 司法書士とは?どんなときに相談する人?|松岡司法書士事務所
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